大会参加者のパーソナリティを深掘るインタビューシリーズ、4人目は昨年のフリースタイル部門で大賞を獲得した島方“PUT”啓輔をインタビュー。 ストリートを主戦場にし、固定概念にとらわれないライディングスタイルを表現し続ける彼に、昨年大賞を受賞した映像の話や自身のライディング・スタイルのこだわりを伺いました。
昨シーズンを振り返って
昨シーズンはストリートの撮影もスポットに雪が無く、すごい苦労しましたね。シーズン中は群馬を拠点に、新潟や東北・北海道に撮影をしに行ったり、たまにパークを作って過ごしました。オフシーズンでは関東から九州にかけてMA7TVの千葉マナト君とグーフィーズのメンバーと一緒に、撮った映像で試写会ツアーをやっています。
スノーボードを始めたきっかけは
始めたのは16歳、高校1年生の時ですね。いろんな横乗りを試してみたくて、地元が群馬で山が近かったので親に連れてってもらい、そこから年に何十回か行きだすようになりました。
自身で作品を作るようになったきっかけ
元々「BROWN RATS」っていうチームに所属していて、3年くらい映像のパートを出してたのですが、DVDが出せなくなってしまったんですよね。すでに自分のパート映像はあったので、どうしようと考えた時に「自分で作れば良いんじゃないか?」と思い、その映像が結構評判良くてそこから作るようになりました。
スノーボードでの作品作りについて
1作目は海外から評判が良くてトランスワールドから記事してもらったりと自分でも「うわ、すげえ!」という経験ができたんですが、そこから3年間コロナ渦になっちゃったんですよね。その折に、COWDAYが大きい映像コンテストの大会をやっているのを知ったんで「ちょうど外に出れないから、これに出ないわけはいかないな」と思って応募させていただきました。
COWDAYFILMに応募した作品について
自分のライダーとしての表現は、スキルを競うのではなく面白いことをやってみたり、人のやってないことをしてみたりなど表現の”幅を広げる”ことだと思っています。今回の作品では、前回の作品の改善点をもとに、単調にならないように曲を変えてみたり、アニメーションを入れてみたりと自分に合った要素を入れて作品を作りました。
COWDAYFILMで勝つための見せ方
”3分”という短い時間の中で審査員ウケしそうなカットや、見栄えのいいカットをチョイスしています。その中で動画の構成が単調にならないように意識して編集しました。
動画編集について
みんなそれぞれ違うスタイルなので「みんなの良いとこ取りをしたい」ってなった時に「コラージュでを入れてみるとおもしろそう」と思ったので、コラージュアートを多めに入れました。
大賞を受賞したことについて
発表当日、メンバーに祝ってもらえて、すごい自分は人に恵まれているなっていう思いをしましたね。また地元の新聞にも取り上げてもらい、そこはすごく自分の自信にもつながりました。
作品を通じて伝えたいこと
自分の映像に関してもスノーボードのスタイルにも言えることなのですが、スキルの高さじゃなくて”スノーボードの幅を広げる動き”っていうのを映像に表現したいと思っています。
”スノーボードは自由なものだ”っていうのを1番に伝えたいですね。もっと砕けた楽しみ方というのを見ている人に伝えていけたらと思います。
今後スノーボーダーとしてやりたいこと
今と同じようにストリートで映像を残しつつ、オーガナイズしている「グーフィーズ」をもっと大きいチームにしていきたいですね。
チームで作品を作ることについて
僕らも基本はGoProとiPhoneで映像撮ってて、iPhoneだけもですごいいいのが撮れるんですよね!だからみんなで滑っているシーンをiPhoneの縦じゃなくて”横”で撮ってみたりするだけで、チームで撮るっていう世界が広がってグループになるっていうのを体感できるかなと思います。