FIS公認のスノーボード・スロープスタイルのアジアカップ「COWDAY SLOPE2024」が2/26(月)〜2/28(水)で開催された。スロープスタイルの国際大会という位置づけになってからは今回が3回目である。年々大会のクオリティを上げており、今大会では単なる大会の開催にとどまらない、新しい取り組みが見られた。
スロープスタイルのコースレイアウト
少雪ながら造成チームの努力により例年通りライダーたちを楽しませる遊び心に富んだコースが完成し、アジアカップにふさわしい大会であった。上部のジブセクションは3つを1つの塊として得点が計算されるため、テクニックとリズムの良さが試された。
今大会での新しい取り組み
COWDAY SLOPE2024では単なる大会の開催だけではなく、来場者が楽しめる企画や大会を盛り上げる工夫が随所に見られた。
現地観客向けの大型モニタの設置
競技会場上部には大型モニターと観覧席が用意され、多くの観客が集まった。フードブースで買った物を飲み食いしながら観ることもできた。
また、観客だけでなく出場選手同士がお互いを応援しあう姿も頻繁に見られた。
地域とのコラボレーションと地元活性化の取り組み
地元白馬のお店やウィンタースポーツ関連の展示ブースが出店し大会を盛り上げた。ゴンドラの降り場から大会会場までの間に広いスペースがあったが、昨年までは活用ができていなかった。今年度よりこのスペースに地元のお店に出店してもらうことで、地域との接点を生み出し、観客が大会観戦を充実して楽しめるような取り組みを行った。
地元活性化の取り組みとして、大会前に白馬駅前にてチラシの配布を行い、HAKUBA47スキー場にへの来場を促ている。
後進育成の取り組み
前走を白馬村在住の史上最年少プロスノーボーダーの中埜 杏美が担当。次世代が少しでも関われる機会を提供し、今後の子どもたちの目標になるような大会を目指している。また、国際スノーボード&スケートボード専門学校(JWSC)からのインターンシップ生を受け入れており、本大会での実習を通じて、ウィンタースポーツ業界での仕事を体験し、その経験を今後のキャリア形成に活かしていけるような機会の提供も行っている。
YouTubeでの無料ライブ配信の実施
28日(水)の決勝はYouTubeで無料ライブ配信が行われた。解説と実況はMC Aleeと岡本圭司が担当。
大会終了後には優勝者をスタジオに招き、インタビューを行った。
ビデオジャッジシステムの導入
COWDAY SLOPEでは昨年から国際大会では主流となりつつあるビデオジャッジシステムを採用し、公平で正確なジャッジを実現。今年度は新しい機材を導入し、さらに速さと正確さに磨きをかけている。
来年以降に向けて
COWDAYは、このCOWDAY SLOPEが世界を目指す若手スノーボーダーたちの目指すべき目標になるような大会づくりを来年以降も目指し、この大会自体を一つのエンターテイメントとして楽しんでもらえるような取り組みや施策を引き続き行っていく。